DDDの集約(Aggregate)設計ルールに基づくコードレビュー・設計支援・リファクタリングを行う。 Evans Rules、Vernon's 4 Rules、Design by Contractに基づき、集約の境界定義、不変条件の検証、 不変(Immutable)設計、ID参照、結果整合性、ドメインイベント連携を包括的にガイドする。 以下のいずれかに該当する場合は必ずこのスキルを使用すること: - 集約(Aggregate)の新規設計・実装・リファクタリング(どの言語でも) - 既存の集約やエンティティクラスのDDD観点でのコードレビュー - 集約の境界決定(「AとBは同じ集約にすべきか?」「この集約は大きすぎるか?」) - 集約内の不変条件・整合性境界の設計 - 集約間の連携方式の判断(ドメインイベント、結果整合性、Sagaパターン) - 可変(Mutable)な集約コードを不変(Immutable)設計にリファクタリングする - publicフィールド、直接参照、push/appendなどカプセル化違反の検出・修正 キーワード例:集約、Aggregate、aggregate boundary、集約ルート、AggregateRoot、 エンティティ設計、DDD実装、Vernon Rules、Evans Rules、集約の分割、真の不変条件
domain-model-extractor
既存コード(DDDを前提としていない)を分析し、ドメインモデル(集約、ローカルエンティティ、 値オブジェクト、ドメインサービス)を擬似コード付きで提案するスキル。プロパティ・メソッド・ 不変条件・集約境界を含む設計を提案する。対象言語: 言語非依存。
トリガー:「既存コードからドメインモデルを抽出して」「このコードをDDDで再設計したい」 「ドメインモデルを提案して」「集約を見つけたい」「DDDに移行したい」 「既存コードを分析してドメインモデルを作って」「レガシーコードをDDDに」 といった既存コード分析・ドメインモデル抽出リクエストで起動。
含まれるファイル(3)
- SKILL.md5.9 KB
- references/analysis-heuristics.md3.6 KB
- references/output-template.md3.5 KB
SKILL.md(原文)
インストールする前に、エージェントに与えられる指示の中身を確認できます。
Domain Model Extractor
既存の非DDDコードを分析し、DDDのビルディングブロック(集約・ローカルエンティティ・値オブジェクト・ドメインサービス)を擬似コード付きで提案する。
分析ワークフロー
Phase 1: スコープ確認
ユーザーに以下を確認する:
- 分析対象のディレクトリ/ファイル範囲
- ドメインの概要(何を扱うシステムか)
- 特に関心のある領域(あれば)
Phase 2: 既存コードの探索
以下の順序で情報を収集する:
Step 1: 構造の把握
- ディレクトリ構造を確認し、モジュール/パッケージの全体像を掴む
- 主要なクラス/構造体/型を一覧化する
Step 2: データ構造の分析
- DB スキーマ(マイグレーション、ORMモデル等)があれば確認
- 主要なクラス/構造体のフィールド・プロパティを確認
- データ間の参照関係(外部キー、IDフィールド等)を把握
Step 3: ビジネスロジックの所在特定
- バリデーションロジックの散在箇所を特定
- 条件分岐の多いメソッドを特定(ビジネスルールの候補)
- 複数エンティティにまたがる操作を特定
Step 4: トランザクション境界の分析
- 同一トランザクションで更新されるデータ群を特定
- これが集約境界の最重要手がかりとなる
Phase 3: ドメインモデルの導出
収集した情報を基に、以下の順序でモデルを導出する。 詳細なヒューリスティクスは references/analysis-heuristics.md を参照。
導出順序:
- 値オブジェクト - プリミティブ型で表現されたドメイン概念、検証ロジックの散在箇所から
- 集約 - トランザクション境界、CRUDの単位、不変条件の範囲から
- ローカルエンティティ - 集約内部でのみ意味を持つ、IDを持つオブジェクト
- ドメインサービス - 複数集約にまたがる操作、特定オブジェクトに属さないルール
各モデルに含める情報:
- プロパティ(型情報付き)
- ファクトリメソッド(生成時の検証)
- コマンドメソッド(状態変更操作、不変で新インスタンスを返す)
- クエリメソッド(状態参照操作)
- 不変条件(集約が常に満たすべきルール)
Phase 4: 提案ドキュメントの出力
references/output-template.md のテンプレートに従い、以下を含むMarkdownドキュメントを生成する:
- 概要(分析対象、発見したモデル数)
- 集約ごとのセクション(擬似コード付き)
- 値オブジェクト一覧(擬似コード付き)
- ドメインサービス一覧(擬似コード付き)
- 集約関連図(テキストベース)
- 既存コードとの対応表
出力例(抜粋)
以下は EC サイトの注文管理コードを分析した場合の出力イメージ(集約1つ分):
Aggregate Order {
id: OrderId
customerId: CustomerId // 他集約へのID参照
items: List<OrderItem> // ローカルエンティティ
status: OrderStatus // 値オブジェクト
shippingAddress: Address // 値オブジェクト
// Invariants: items は1件以上、合計金額は0より大きい
static create(customerId, firstItem, address): Order
addItem(item: OrderItem): Order // returns 新しいインスタンス
removeItem(itemId: OrderItemId): Order
submit(): Order // status を Submitted に変更
totalAmount(): Money
}
分類判断基準
| 判断ポイント | 集約 | ローカルエンティティ | 値オブジェクト |
|---|---|---|---|
| 独自のIDを持つか | Yes(ルートID) | Yes(ローカルID) | No |
| 単独で取得されるか | Yes | No(親経由) | No |
| ライフサイクルがあるか | Yes | 親に従属 | なし(不変) |
| 同一性で比較するか | Yes(ID) | Yes(ID) | No(値で比較) |
注意事項
- 既存コードの1クラス = 1集約とは限らない。複数クラスが1集約になることも、1クラスが複数に分割されることもある
- テーブル構造に引きずられすぎない。テーブルは永続化の都合であり、ドメインモデルの構造と一致するとは限らない
- 過度に細かい値オブジェクトを作りすぎない。ドメインで意味のある単位のみ
- 集約は小さく保つ(Vernon's Rule)。迷ったら分割する方向で
関連スキル(併読推奨)
このスキルを使用する際は、以下のスキルも併せて参照すること:
domain-building-blocks: 抽出対象となるビルディングブロックの定義と設計aggregate-design: 集約境界の特定と設計ルールcqrs-aggregate-modeling: 読み取り責務が混在する集約の分離指針
レビュー
まだレビューはありません。使ってみた感想をお寄せください。
同じリポジトリのスキル
概要と使いどころ
集約とトランザクション境界の関係を明確化し、複数集約を単一トランザクションに含めるアンチパターンを 検出・是正する。集約は強い整合性境界であり、ユースケースで複数集約を更新する場合は結果整合性を 使うべきという原則を適用する。コードレビュー、ユースケース設計、リファクタリング時に トランザクション境界の問題を検出する場合に使用。 対象言語: 言語非依存(Java, Kotlin, Scala, TypeScript, Go, Rust, Python等すべて)。 トリガー:「複数集約を同じトランザクションで更新している」「ユースケースに@Transactionalがある」 「集約間の整合性をどう取るか」「Sagaパターンを使うべきか」「トランザクション境界の設計」 「1トランザクション1集約」「結果整合性の実装」「集約をまたぐトランザクション」 といったトランザクション境界関連リクエストで起動。
後方互換性がゴミコードを量産する構造を検出し、互換性を「契約と撤去計画」として管理する ガバナンスを支援するスキル。公開API境界の明確化、非推奨化サイクル(deprecation cycle)の 制度化、互換層の局所化(Adapter/Strangler Fig)、契約テスト(CDC)による互換性検証、 AI生成コードの互換性ゲート設計を含む。コードレビュー、API設計、リファクタリング、 レガシー移行時に互換性起因の技術的負債を防ぐために使用。 対象言語: 言語非依存(Java, TypeScript, Go, Python, Rust等すべて)。 トリガー:「後方互換性を保ちたい」「非推奨APIをどうする」「互換層が増えてきた」 「レガシー移行の戦略」「API設計レビュー」「互換性のためのコードが多い」 「deprecation policyを作りたい」「破壊的変更の管理」といった互換性管理関連リクエストで起動。
getterの濫用を防ぐための命名規約スキル。ドメインモデルでgetterが必要な場合(永続化、JSON変換など)に `breachEncapsulationOf` プレフィックスを付与することで、カプセル化を破っていることを明示する。 これにより、Tell Don't Ask原則の違反を未然に防ぎ、getterの意図しない使用を抑制する。 コードレビュー、新規実装、リファクタリング時にgetter設計が必要な場合に使用。 対象言語: Java, Kotlin, Scala, TypeScript, Python, Go, Rust。 トリガー:「getterの命名規約」「カプセル化を破るgetter」「永続化用のgetter」 「breachEncapsulation」「getterを作りたいが濫用を防ぎたい」といったgetter命名関連リクエストで起動。
クリーンアーキテクチャを採用しているプロジェクト向けの設計・レビュー支援。4層構造(ドメイン層、 ユースケース層、インターフェースアダプタ層、インフラストラクチャ層)に基づく。特にインフラ層は 横断的関心事(ロギング、設定管理)のみ、永続化やRPCはインターフェースアダプタ層に配置すべき という原則を適用する。トリガー:「クリーンアーキテクチャで」「クリーンアーキテクチャに従って」 「クリーンアーキテクチャのレビュー」など、クリーンアーキテクチャを明示的に指定した場合のみ起動。 一般的な「設計レビュー」「アーキテクチャ相談」では起動しない。
CQRS/ESが集約の境界定義とモデリングに与える影響を解説する。CQRSを導入すると集約は コマンド実行に必要な最小限の状態のみ保持すればよくなり、読み取り責務はリードモデルに 委譲できる。大きすぎる集約の軽量化、集約境界の再定義、イベントによる状態管理を支援する。 集約設計、CQRS導入時のモデリング見直し、パフォーマンス問題の解決時に使用。 対象言語: 言語非依存。 トリガー:「CQRSで集約が変わる」「集約が大きすぎる」「集約にメッセージ1000件」 「集約の更新が重い」「CQRS導入で集約を見直す」「集約を軽量化したい」 「集約にクエリ用データが混ざっている」「集約の境界を再定義」 といったCQRS/モデリング関連リクエストで起動。