ディスパッチャーのコンテキストを圧迫したまま session を続けるのを避けるため、 monitoring 状態(active workers / 直近 polling cursor / pending escalations)を handover ファイルに書き出し、secretary の指示で /clear → /dispatcher-resume の 流れで新しいディスパッチャー session を開始する準備をする。 Secretary から DISPATCHER_HANDOVER peer message を受領したとき、または ディスパッチャー自身が context が長くなったと判断したときに使う。
org-setup
組織の全ロール(窓口・ディスパッチャー・キュレーター・ワーカー)に必要な Claude Code の許可設定・環境変数を一括で配置・更新するスキル。「設定して」「許可設定を更新して」「セットアップして」 「permissions設定」「org-setup」等で発動する。
含まれるファイル(2)
- SKILL.md12.5 KB
- references/permissions.md33.7 KB
SKILL.md(原文)
インストールする前に、エージェントに与えられる指示の中身を確認できます。
org-setup: 組織の許可設定を一括配置
組織の各ロールが必要とする permissions allow と環境変数を、 正しいスコープの settings ファイルに配置する。
輸送層 両系(
ORG_TRANSPORT: 既定renga/ opt-inbroker): 本スキルが配る messaging MCP の allow は 既定renga(ORG_TRANSPORT無設定)でmcp__renga-peers__*tier。references/permissions.mdは renga アンカー(byte 比較対象)として不変であり、broker への置換は prose ではなく生成/検証ツール側で行う:tools/org_setup_prune.py(per-role allow /--user-common-allowlist)とtools/check_role_configs.pyがORG_TRANSPORT=brokerのときmcp__renga-peers__*ブロックを broker messaging tier(mcp__org-broker__*)に射影する(runtime のtransport_allowlistdescriptor 駆動、Epic #6 E)。既定 renga は恒等(生成物 byte 等価・file no-op)なので本スキルの手順・報告文はそのまま使えばよい。設計 SoT は transport-labdocs/design/ja-migration-plan.md§5.3、契約面はdocs/contracts/backend-interface-contract.mdSurface 8(ratified 2026-06-14)。
設定ファイルの配置先とスコープ
Claude Code は起動ディレクトリの .claude/ 配下から設定を読み込む。
サブディレクトリで起動した場合、親ディレクトリの設定は読み込まれない。
そのため、ロールごとに独立した設定ファイルが必要になる。
| スコープ | ファイルパス | 対象 |
|---|---|---|
| ユーザー共通 | ~/.claude/settings.json | 全プロジェクト・全ロール |
| 窓口 | <repo>/.claude/settings.local.json | リポジトリルートで起動した窓口 |
| ディスパッチャー | <repo>/.dispatcher/.claude/settings.local.json | .dispatcher/ で起動したディスパッチャー |
| キュレーター | <repo>/.curator/.claude/settings.local.json | .curator/ で起動したキュレーター |
| ワーカー | ワーカーディレクトリの .claude/settings.local.json | org-delegate が動的に作成 |
各ロールの必要設定
references/permissions.md に全ロールのJSON定義がある。以下の手順でこれを参照する。
実行手順
Step 1: 現在の設定を読み取る
以下の4ファイルを読み取る(存在しない場合は空オブジェクト扱い):
~/.claude/settings.json<repo>/.claude/settings.local.json<repo>/.dispatcher/.claude/settings.local.json<repo>/.curator/.claude/settings.local.json
Step 2: 差分を特定する
各ファイルについて、上記「各ロールの必要設定」と比較し、不足しているエントリを特定する。
Step 3: マージして書き込む
不足分を追加する。既存の設定は絶対に削除しない。
permissions.allow は配列なので、既存エントリを保持しつつ新規エントリを追加する。
env はオブジェクトなので、既存キーを保持しつつ新規キーを追加する。
sandbox.network.allowedDomains(窓口・ディスパッチャー。/work-discovery 判定段の api.anthropic.com)も配列として既存を保持して追加する。sandbox の他のキー(enabled / filesystem)はテンプレートに無いので足さない(理由は .claude/skills/org-setup/references/permissions.md 窓口節の sandbox.network.allowedDomains の注記)。
Step 3.5: operator-local な生成ファイルを配置する(未配置時のみ)
許可設定と同じく、fresh clone 直後に無い operator-local ファイルをここで揃える。 いずれも既存があれば上書きしない(operator の実データが入っているため)。
registry/projects.md(プロジェクトレジストリ、Issue #811)— コミットされているのは
テンプレート registry/projects.example.md の方で、実体は git 管理外:
python3 tools/ensure_projects_registry.py # Mac/Linux
py -3 tools/ensure_projects_registry.py # Windows native
- 冪等。
created:なら新規生成、ok:なら既存のまま header drift:はテンプレートに増えた列が手元ファイルに無い warning(exit 0、非 fatal)。 表示された列名をユーザーに伝え、手元ファイルの表ヘッダーへの追記を案内する/org-startの Step 0 でも同じコマンドが走るので、 どちらを先に実行しても実体は揃う。既存 checkout の移行手順はdocs/operations/registry-projects-migration.md
Step 4: 結果を報告する
変更があった場合:
設定を更新しました:
- ~/.claude/settings.json: renga, renga-peers の許可を追加
- .dispatcher/.claude/settings.local.json: claude 起動コマンドの許可を追加
- (変更なし: .curator/.claude/settings.local.json)
変更がなかった場合:
全ての設定は最新です。変更はありません。
Step 5: drift を解消する(--prune モード)
通常の Step 1〜3 は additive-only(不足分を追加するだけで既存は削除しない)。
過去に蓄積した広すぎる allow や旧エントリは残り続けるため、
permissions.md を SOT として settings.local.json を完全に書き換える prune モードを用意している。
実行は tools/org_setup_prune.py を使う:
# 差分プレビュー(書き換え無し)
python tools/org_setup_prune.py --role secretary --dry-run
python tools/org_setup_prune.py --all --dry-run
# 実行(タイムスタンプ付き .bak を自動生成 → 書き換え)
python tools/org_setup_prune.py --role secretary
python tools/org_setup_prune.py --all
対象ロール: secretary / dispatcher / curator。
(user_common は ~/.claude/settings.json で他プラグインと同居するため対象外。
ワーカーは org-delegate が動的生成するため対象外。)
user 拡張の保護: settings.local.override.json
prune は permissions.md の role テンプレートで丸ごと書き換えるため、
個人で追加した allow / env / hook をそのままにすると消えてしまう。
これを避けるため、各 settings ファイルと同じディレクトリに
settings.local.override.json を置くと、prune 時に deep-merge される。
例: 窓口で Bash(my-private-tool:*) を恒久的に許可したい場合は
.claude/settings.local.override.json に以下を書く(このファイルは
prune ツールが読むだけで、書き換えはしない):
{
"permissions": {
"allow": ["Bash(my-private-tool:*)"]
}
}
マージ規則:
permissions.allow/permissions.deny: base 順を保ったまま和集合env: キー単位 merge(override 側が勝つ)hooks.PreToolUse[]等: 等値判定で重複排除した上で append- それ以外のスカラー: override が勝つ
.gitignore 対象(個人設定のため。.gitignore:23-25 で .claude/settings.local.override.json と
.claude/settings.local.json.bak.* を ignore 済み。.curator/.claude/ と .dispatcher/.claude/
配下はディレクトリごと ignore のため自動的に対象)。チームで共有したい設定は
permissions.md 側に追加し、schema (tools/org_extension_schema.json) も同時に更新する。
tools/check_role_configs.py は同じ override ファイルを読み、その allow を
closed-world 検証から除外する(_load_override_allow)。よって override に追加した
個人 allow は CI / --include-local で unknown allow entry にならない。
ただし forbidden_allow_exact(Bash(git *) 等の wide allow)と
disallow_allow_regex(旧 mcp__claude-peers__*、現 renga-peers 等)は override 側にあっても
従来通り ERROR となる。安全契約は override で迂回できない。
{claude_org_path} の解決(窓口 / dispatcher / worker)
窓口・dispatcher・worker のテンプレートには {claude_org_path} プレースホルダがある
(hook command を絶対パスで固定するため。相対パスだと cwd が org ルート以外のロールで
hook が解決されず、ガードが無言で無効化する)。prune ツールは以下の優先順で解決する:
--claude-org-path <abs>引数- 既存
settings.local.jsonのenv.CLAUDE_ORG_PATH - 既存 hook command 内の
bash "<abs>/.hooks/..."の<abs> - audit root(
--root、既定はリポジトリルート)。<root>/.hooks/に schema のrequired_hook_scriptsが全て実在する場合のみ採用する
窓口テンプレートには env.CLAUDE_ORG_PATH が無いため、初回実行では 2 も 3 も取れず 4 で解決される。
4 の条件を満たさない(org checkout ではない)場合は unresolved placeholders で中断するので、
誤った --root の内容が黙って書き込まれることはない。.hooks/ ディレクトリの実在だけを条件に
すると、たまたま同名ディレクトリを持つ無関係なプロジェクトを org root として受理し、
存在しないスクリプトを指す hook(=生成時点で死んでいるガード)を書いてしまうため。
いずれも取れない場合(fresh install など)は --claude-org-path を明示する:
python tools/org_setup_prune.py --role dispatcher --claude-org-path "C:/Users/me/work/claude-org"
バックアップ
書き換え前に settings.local.json.bak.YYYYMMDD-HHMMSS を同ディレクトリに作成する。
失敗時はこの .bak を mv で戻せば原状復帰できる。
不要であれば --no-backup で抑止できる。
Step 6: ユーザー共通の sandbox denyRead 補強(--user-common-sandbox、Issue #429 Task B / C)
⚠️ main pull 後の 1 回必須: 本リポジトリを clone / pull した後に
python tools/org_setup_prune.py --user-common-sandboxを 1 回実行する。Issue #429 Task C で共有.claude/settings.jsonから個人 path(~/.config/gh/hosts.ymlおよびRead(~/.ssh/*)/Read(~/.aws/*))を除去したため、未実行だと 個人環境の sandbox denyRead 補強が一時的に弱くなる。
--user-common-sandbox は ~/.claude/settings.json の sandbox.filesystem.denyRead に対してのみ idempotent な union-merge を行う専用モード(他キーは無触):
# diff プレビュー
python tools/org_setup_prune.py --user-common-sandbox --dry-run
# 実行(既存があれば .bak 自動生成、上書き候補がない場合は no-op)
python tools/org_setup_prune.py --user-common-sandbox
対象ディレクトリ(~/.ssh / ~/.aws / ~/.config/gh / ~/.kube / ~/.gnupg / ~/.docker / ~/.config/aws-vault)のうち、実在し、かつ realpath が HOME を escape しない symlink でない ものだけが追加される。WSL2 + DriveFS の ~/.aws → /mnt/c/... のようなケースは自動 skip(bwrap bootstrap 失敗の予防)。
仕様詳細は .claude/skills/org-setup/references/permissions.md の「ユーザー共通の sandbox denyRead 補強」節を参照。
注意事項
settings.local.jsonは.gitignoreに入っている前提(個人設定のため)- ユーザーレベルの
~/.claude/settings.jsonは既存の設定(plugins 等)を壊さないよう注意する - ワーカーの設定はこのスキルでは配置しない(org-delegate が担当)
- prune の挙動は
tools/org_setup_prune.pyの docstring とtools/test_org_setup_prune.pyのテストが正典
レビュー
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同じリポジトリのスキル
概要と使いどころ
/dispatcher-handover で書き出した handover ファイルを読み込み、 ディスパッチャーを新しい session で復帰させる。/clear 直後の最初のターンで使う。 state.db の dispatcher_pane_id / dispatcher_peer_id を atomic に更新し、 worker monitoring の /loop 3m を再開する。 「ディスパッチャー復帰」「resume」「引き継ぎから再開」と secretary から指示された ときに使う。/org-start ではない(ワーカー・窓口・キュレーターは生きている前提)。
プロジェクトのゴール台帳(registry/goals/<owner>/<repo>.md)を人間と対話して新規作成・改訂する。 README と open Issue からゴール候補を推定して提示し、「何を目指すか」「何が起きていたら未達か」を 短く質問して条項を固め、書式検証(tools/work_discovery_goals.py validate)を通してから保存する。 「ゴール台帳を書きたい」「ゴールを設定して」「ゴール未設定と出た」「台帳エラーを直して」 「このプロジェクトの目標を決めたい」等や、/work-discovery の「ゴール未設定」「ゴール台帳エラー」案内を 受けて窓口が起動する。候補の提示そのものは /work-discovery の役目で本スキルではない。
組織の生きているペイン(secretary / dispatcher / worker)へ tmux で**直接入る** ための **コマンドを出力するだけ** の read-only スキル。`mcp__org-broker__list_panes`(論理ペイン) と `/usr/bin/tmux -L claude-org-broker list-panes -a`(pane_id ↔ session マッピング)を pane_id(%N)で突き合わせ、各ペインに role + name(task_id) ラベル付きの attach コマンドを 生成する(読取専用 `-r` / 書込は `-r` 無し / デタッチは `Ctrl-b d`)。 「ワーカーのペインを見たい」「ワーカーのペインに入りたい」「dispatcher の様子を直接見たい」 「ペインに入りたい」「あのペインを直接覗きたい」「attach コマンド教えて」 「tmux でつなぎたい」「worker の画面に入る」等で発動。 自分で attach はせず・ペインも一切変更しない(コマンド文字列とペイン一覧表を表示するのみ)。 作業委譲(org-delegate)・ダッシュボードで状況一覧(org-dashboard)・watcher 停止(org-attention-stop) には発動しない。
attention notification watcher(承認待ち / 判断待ち / CI 失敗等を OS 通知 + 音で能動通知)を dispatcher ペインの右側に split で常駐起動する。`.state/attention.json` が未配置なら ja 既定テンプレートを `tools/templates/attention.example.json` から自動コピーする。 起動後のペイン id は `.state/attention_pane.json` に記録し、`/org-attention-stop` から参照する。 「attention 起動」「通知監視を始めて」「watcher を立てて」等で発動。 `/org-start` からの auto-start はしない(明示起動推奨ポリシー)。
`/org-attention-start` で起動した attention watcher ペインを停止する。 `.state/attention_pane.json` に記録された pane_id を `list_panes` の name/role で identity 確認し、いまも attention watcher を指している場合だけ `close_pane`(pane 破棄)で 破棄する(pane_id が別ペインへ再割当て済みなら close せず stale sidecar として削除)。 「attention 止めて」「通知監視を停止」「watcher 落として」等で発動。