日本語の文章・メール・レポート・仕様・ドキュメントが「日本語として明快か(簡潔・明快・誤解されない)」を最小手数で点検する。「この説明が分かりにくい」「文章を簡潔にして」「読みにくい」「日本語を整えて」「テクニカルライティングとして直して」といった依頼で必ず使う。「この文章、翻訳っぽい/直訳調/訳語臭い/英語をそのまま訳したみたい/不自然な日本語」「カルクを直して」も必ず拾う。表記ゆれ・用語のゆれ・敬体常体の混在・文体の乱れも見る。下書きの推敲、説明文・仕様・提案の文章改善でも起動すること。(論理・論証の妥当性もまとめて見るなら logic-jp-check を使う。)
logic-jp-check
文章・主張・論証・レポート・メール・仕様などが「論理として通っているか」と「日本語として明快か」を最小手数で点検する。「これ論理的?」「ロジックチェックして」「論証の穴を探して」「主張と根拠は合ってる?」「この説明が分かりにくい」「文章を簡潔にして」「テクニカルライティングとして直して」といった依頼で必ず使う。
「この文章、翻訳っぽい/直訳調/訳語臭い/英語をそのまま訳したみたい/不自然な日本語」「カルクを直して」も必ず拾う。表記ゆれ・用語のゆれ・敬体常体の混在・文体の乱れも見る。下書きの推敲、議論の検証、説明文・仕様・提案の改善でも起動すること。
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ロジカルチェック(思考 × 日本語)
正しい結論 = ファクト × ロジック。それを誤解なく日本語に載せる。 前者を波頭亮『思考・論理・分析』、後者をJTCA『日本語スタイルガイド』(簡潔・明快・誤解されない)で点検する。
進め方
- 対象を論理面と日本語面で点検する。下のチェックは内部の視点であり、全項目は出力しない。
- 出力は引っかかった点だけを挙げる。問題なしの項目は書かない(肥大を避ける)。
- 各指摘に直し方を一言添える。必要ならリライト案を出す。
論理(波頭『思考・論理・分析』)
A 主張と根拠
- 主張と根拠が別々の命題として立っているか。単語だけ、主張だけは論理にならない。
- 根拠と主張は意味でつながるか。無関係な二つ(乖離命題)を並べていないか。
B 推論の型
- 演繹なら、置いた大前提は普遍的に真か。個人の経験・好み・「べき論」を普遍の前提にしていないか。
- 帰納なら、事例数と偏りは足りるか。外れ値を切り捨てていないか。一般化が飛びすぎていないか。
C ファクト
- 前提の各命題は現実と合うか。形式が妥当(valid)でも、前提が偽なら結論は偽で、真(truth)ではない。現実に正しいことだけが正しい。
D 分け方(比較・要素分解をするとき)
- 比べる対象の抽象度はそろうか(ディメンジョン)。
- 切り口=分類基準(クライテリア)は目的に合い、示されているか。
- モレとダブりはないか(MECE)。
E 因果(原因を述べるとき)
- 相関を因果と取り違えていないか。共通原因(第三ファクター)はないか。
- 直接の原因(近因)か。逆向き・相互の因果ではないか。その因果は十分に強いか。
F 深さと自覚
- 「なぜそうなるか(Why so?)」を一段で止めず詰めたか。
- 結論を先に決めて都合よく解釈していないか(バイアスの自覚)。
日本語(JTCA『日本語スタイルガイド』)
各チェックは「美しいか」でなく「この欠陥があるか」を見る欠陥検出器。点数化しない(美・滋味・品格は測れない。品質を数値で出すならA層の欠陥密度だけ)。最大の敵は擬陽性なので、まず文体を判定する——文学・修辞・カジュアルでは反復強調・意図的な文体切替・曖昧・表記の遊びが正当で、その場合は指摘しない。各項目末の「除外」はその上の個別の歯止め。出力は A=反証可能な欠陥→〔指摘〕/B=数えられる癖(感覚系)は確度が低い→〔助言〕で分ける。
解釈の制御(明快さ。ここが主役)
- 一文一義:係り受けが2通り以上に取れるか。一文を短くする。除外:長い=曖昧ではない。文脈で一意に決まる曖昧さは叩かない。(一文一義は「情報を一つ」でなく「解釈を一つ」の意。)
- 主述対応:主語と述語がねじれていないか。除外:日本語は主語省略が自然——省いて一意なら欠陥でない(主格の非明示はむしろ名文)。
- 簡潔:「することができる」→「できる」、「初期化を行う」→「初期化する」(サ変名詞+を行う)。不要な「〜的/〜性/〜化/〜上」、過剰な受動態・二重否定・名詞化、情報量ゼロの決まり文句(「〜と言っても過言ではない」等)、外しても意味が変わらない修飾を削る。除外:定着語(可能性・具体的・重要性)と必要な受身(被害・自発・尊敬)、機能している比喩・反復は残す。
- カルク(訳語臭の中核):英語の語・比喩・構文をなぞっていないか。判定は逆翻訳テル——怪しい箇所を英語に戻し、英語の慣用句・固定表現・有標な構文にそのまま戻って、その形のまま日本語になっていればカルク(例:同じページにいる→認識が揃う、テーブルの上にある→検討中、針を動かす→効果を出す)。ただし、単に文法的な普通の文に戻るだけ(「私は学生です」→"I am a student")はカルクではない——ここを混同すると自然な日本語まで叩く(擬陽性が最大の敵)。直すときは英語を捨て、日本語で選び直す。
- ルールの盲点=一語訳:単語は慣用句でないので逆翻訳テルに掛かりにくい。status→「位置づけ・区分」、authority→「拠りどころ」、native→「標準で・組み込みで」。辞書の一番目を疑う。
- 除外(擬陽性回避):定着した借用語(データ・リスク・ストレス等)と、普通の否定文(「これは問題ではない」)はカルクではない。 シードは「ルールが取りこぼす型」だけ載せる(現状は一語訳のみ)。型が増えたと感じたら、シードを足さずルールの一文を研ぐ。別ファイルは作らない。
- 明快:専門語・略語は初出で定義する。体言止め・名詞化で「誰が何をするか」を曖昧にしない。除外:対象読者が知る語は定義不要。一意な体言止めは可。
- 具体:抽象語を具体語・数値・固有名に置く。曖昧な指示語を減らす。除外:一般原則・定義は抽象でよい。具体化は「曖昧で動けない」時だけ。
一貫性(一物一名:同じものは同じ語・表記・格で書く。混ぜると読者は別物だと思う=誤解の主因)
- 用語の統一:同じ概念をその都度ちがう語で言い換えていないか(始める/開始する/スタート、使う/利用/活用 を混ぜない)。逆に、ちがう概念を同じ語で呼んでいないか。除外:(a) 本物の曖昧・目立つ単調がある時の言い換えは可(代名詞か同語反復で済むなら優先)、(b) 固定するのは鍵語だけ——助詞・接続・動詞まで一律に縛らない。真因は語でなく情報の重複——語の反復は罰しない(一物一名はむしろ要求)。消すのは重複した情報で、一度言って先へ進む。
- 表記:同一語で漢字と仮名が混在していないか(出来る/できる)。補助動詞・形式名詞は開く(〜という事→ということ)。係り受けを切る読点の欠落。除外:統一されていれば漢字でも仮名でもよい。読点の打ちすぎも欠陥。
- 語格:敬体(です・ます)と常体(だ・である)の混在、文体に合わない俗語、ら抜き・い抜きの崩れ。除外:くだけた文体・話し言葉で統一されていれば俗語もら抜きも可。意図的な切替(引用・強調)は可。
感覚(欠陥のみ=B層・助言扱い。音読の美・滋味の有無は判定しない=LLMは測れないので褒めない)
- リズム(数えられる癖だけ):同一助詞の3連(のの/がが/を…を…を)、文末の単調な反復(だ。だ。だ。)、句点なしの長文、漢語の過密。
出力形式
## 論理
- 〔型 A–F〕指摘 → 直し方
(なければ:問題なし)
## 日本語
- 〔指摘〕〔チェック名〕欠陥 → 直し(A層:一文一義・主述・簡潔・カルク・明快・具体・用語統一・表記・語格)
- 〔助言〕〔リズム〕癖 → 直し(B層:確度低・任意)
(なければ:問題なし。文体が文学・カジュアルなら適用除外した旨を一言)
## リライト案
(短ければ全文、長ければ該当箇所のみ。求めがなければ省略可)
本スキル自身もこの基準で書く(当然、カルクも表記ゆれも入れない)。
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