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cccskills
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shashin-metadata

報道写真・画像を通信社配信、紙面・Web掲載、写真CMS、アーカイブ向けに整える際に使う。キャプション(説明文)、撮影者(バイライン)、クレジット、代替テキスト(alt)、キーワード、著作権・利用条件・Creative Commonsライセンス、撮影場所を、ファイルのIPTC・EXIF・XMPメタデータに埋め込む。

取材で撮った大量の写真をexiftoolで一括タグ付けするときにも使う。「写真のキャプションを埋め込みたい」「クレジットや撮影者情報を入れたい」「配信用に写真を整える」などの依頼で使う。

sgbms1/ja-news-skillsスター 3(GitHub 3 + cccskills 0)

実行スコア 未検証

インストール方法を見る

含まれるファイル(5)

  • SKILL.md13.7 KB
  • embed.py16.0 KB
  • LICENSE-MIT.txt1.0 KB
  • reference.md9.4 KB
  • test_embed.py11.8 KB

SKILL.md(原文)

インストールする前に、エージェントに与えられる指示の中身を確認できます。

写真メタデータ(IPTC/EXIF/XMP の埋め込み)

画像ファイルに埋め込んだメタデータは、ファイルと一緒に移動する。写真CMS(Photo Mechanic、Lightroom、Capture One など)や通信社の入稿システムは、写真のキャプション・クレジット・権利情報を、別添の文書やメール本文ではなく、ファイル内のIPTCブロックやXMPブロックから読み取る。キャプション・クレジット・代替テキスト・ライセンスがファイルの中になければ、その写真がダウンロード・転送・再アップロードされた瞬間に失われる。

exiftool を1回実行すれば、EXIF・IPTC・XMP の各層をまとめて書き込み、それ以外のタグ(カメラ設定、撮影時刻)はそのまま残せる。

注意:手数料や法令の数値ではないが、各CMS・通信社の入稿要件、ファイル形式の制約、権利処理の扱いは媒体ごとに異なる。配信・掲載前に、自社の写真部・編集規程と配信先の要件を確認すること。本スキルは技術と実務の手引きであり、法的助言ではない。

有能なモデルはフィールド名をすでに知っている。 難しいのは仕組みではなく、以下に挙げる判断である。まずそこを押さえる。

いつ使うか

  • 配信用に報道写真を整え、提携先の編集部が検索・クレジット表示・再掲載できるようにする
  • 掲載・共有の前に、必須の撮影者クレジットと再利用条件(著作権・ライセンス)を付ける
  • 取材1件分(フォルダ内の複数画像)を一括タグ付けする
  • 画像をアクセシブルにし(代替テキストの埋め込み)、権利を明確にする(著作権または Creative Commons)

使わない場面: ピクセルそのものを編集する(本スキルはメタデータのみ);HTML の <img> 用の alt 文を書く(別スキル accessibility-compliance 相当を使う);Webページを証拠として保存する(別スキル web-archiving 相当を使う)。

規律(エージェントが間違えるところ)

これは、有能なエージェントでもなお犯す失敗である。どんなタグ名より重要。

  1. 写っているものだけをキャプションにする。 フレームに写っているものを記述し、聞いた話を書かない。見えない出来事・意図・人物の身元・関係性・法的地位を推測しない。「判決に抗議するために集まったデモ参加者」はフレームに写っていない事実への断定。「裁判所の前でプラカードを掲げる人々」が写真そのもの。
  2. 人物は見える証拠から書く。 機関や役職は、見える表示——ベストの記載、制服、記章、ワッペン——からのみ示す。それ以外は「防護装備の人々」「青いシャツの男性」と書く。写真から一義的に読み取れない限り、相手の身分・属性を断定しない(例:「容疑者」「逮捕者」などの法的地位の断定をしない)。
  3. 代替テキストは必ず書く——キャプションとは別物。 両方書く:スクリーンリーダー向けの短い説明を XMP-iptcCore:AltTextAccessibility に、掲載用キャプションを IPTC:Caption-Abstract に。エージェントはキャプションだけ書いて代替テキストを飛ばしがち。
  4. 構造化フィールドは中立に保つ。 編集上の意味づけや争いのあるラベルは Headline に書き、City や Caption-Abstract、場所フィールドには入れない。提携先の編集部はそれぞれの言葉づかいを当てる。構造化フィールドをきれいにしておけば、それができる。
  5. 元素材からのラウンドトリップを検証する。 メタデータは、バッファ(自分の作業メモリ)からではなく、書き込んだファイルから読み戻して確認する。アップロードや転送のあとは、転送先から読み直す——HTTP 200 はバイト列が受理された証拠であって、メタデータが生き残った証拠ではない。

クイックリファレンス — 重みを担うフィールド

役割IPTC (IIM)XMPEXIF
撮影者By-linedc:CreatorArtist
クレジットCredit(組織名、最大32バイト)photoshop:Credit(氏名/組織のフル表記)—
キャプションCaption-Abstractdc:Description, iptcCore:ExtDescrAccessibilityImageDescription
代替テキスト(短)—iptcCore:AltTextAccessibility—
キーワードKeywords(繰り返し可)dc:Subject—
著作権CopyrightNoticedc:RightsCopyright
ライセンス (CC)—cc:License, xmpRights:Marked/WebStatement/UsageTerms—
見出しHeadlinephotoshop:Headline—
場所Sub-location/City/Province-State/Country-*iptcCore:Location, photoshop:City/State/Country—
日付DateCreatedphotoshop:DateCreatedDateTimeOriginal(真の値)

タグの全一覧、IPTC-IIM のバイト上限、Creative Commons のフィールド一式、キャプションの組み立て方は reference.md を参照。

3層をまとめて書く1回の実行

CAPTION="○○地裁前でプラカードを掲げる人たち=2026年6月19日午後、東京都千代田区(撮影:田中花子/株式会社○○新聞社)"
ALT="石造りの建物の前の階段に、手書きのプラカードを掲げた人々が立っている。"

exiftool -codedcharacterset=utf8 -overwrite_original \
  -EXIF:Artist="田中花子" -XMP-dc:Creator="田中花子" -IPTC:By-line="田中花子" \
  -IPTC:Credit="○○新聞社" -XMP-photoshop:Credit="田中花子/株式会社○○新聞社" \
  -IPTC:Caption-Abstract="$CAPTION" -XMP-dc:Description="$CAPTION" \
    -EXIF:ImageDescription="$CAPTION" -XMP-iptcCore:ExtDescrAccessibility="$CAPTION" \
  -XMP-iptcCore:AltTextAccessibility="$ALT" \
  -IPTC:Keywords="抗議" -IPTC:Keywords+="千代田区" \
    -XMP-dc:Subject="抗議" -XMP-dc:Subject+="千代田区" \
  -EXIF:Copyright="(C) 2026 株式会社○○新聞社. 無断転載禁止." \
    -IPTC:CopyrightNotice="(C) 2026 株式会社○○新聞社. 無断転載禁止." \
    -XMP-dc:Rights="(C) 2026 株式会社○○新聞社. 無断転載禁止." \
  -XMP-xmpRights:Marked=True \
    -XMP-xmpRights:UsageTerms="(C) 2026 株式会社○○新聞社. 無断転載禁止. クレジット必須:田中花子/○○新聞社." \
  -IPTC:City="千代田区" -IPTC:Province-State="東京都" \
    -IPTC:Country-PrimaryLocationName="Japan" -IPTC:Country-PrimaryLocationCode="JPN" \
  "-IPTC:DateCreated<EXIF:DateTimeOriginal" "-IPTC:TimeCreated<EXIF:DateTimeOriginal" \
    "-XMP-photoshop:DateCreated<EXIF:DateTimeOriginal" \
  photo.jpg

上の例は全権利留保(無断転載禁止)の社内写真を想定している。Creative Commons などのオープンライセンスで配信する場合の cc:License・xmpRights:WebStatement 等の付け方は reference.md を参照。

そのあと、ファイルから検証する(エージェントが飛ばす工程):

exiftool -G1 -s -IPTC:By-line -IPTC:Caption-Abstract \
  -XMP-iptcCore:AltTextAccessibility -IPTC:CopyrightNotice -IPTC:Keywords photo.jpg

フォルダを一括タグ付けする

取材1件分には、ファイルごとに1コマンドを打つのではなく、マニフェスト(一覧定義ファイル)から exiftool を駆動する。このディレクトリの embed.py は、フォルダと JSON マニフェスト(クレジットやライセンスなどの共通フィールドと、画像ごとの代替テキスト・キャプション・キーワード)を受け取り、タグ付け済みのコピーを書き出し、各ファイルを読み戻してメタデータが反映されたかを確認する。python3 embed.py --help を実行。

よくある間違い(基準テストより)

間違い対処
キャプションは書いたが代替テキストがないAltTextAccessibility も必ず書く——別フィールド
By-line/Credit/City が黙って切り詰められたこれらの IIM フィールドは32バイト上限。フル表記は XMP-photoshop:Credit へ
写っていないことをキャプションに書いた見えるものだけを記述し、見えない文脈は外へ
編集上のラベルを City やキャプションに入れた意味づけは Headline へ。構造化フィールドは中立に
アップロードでメタデータが保たれたと思い込んだ転送先ファイルから読み直す
キーワードをカンマ区切りの1文字列にした繰り返し可能な Keywords レコード(と dc:Subject リスト)で書く
ライセンス表記をプレーンテキストだけで入れた機械可読の cc:License や xmpRights:Marked も付ける(オープンライセンス配信時)

日本の権利・倫理(必ず踏まえる)

メタデータは技術だが、何を書くかは権利と倫理の判断である。日本の実務では次を押さえる。

  • 著作権(撮影者・社の権利)。 写真の著作権は撮影者に生じる(著作権法。職務上撮影した場合の職務著作の扱いや、社との取り決めは各社規程による)。クレジット表記は著作者人格権のうち氏名表示権にもかかわる。撮影者名・社名は省かず、By-line・Credit・XMP-photoshop:Credit に正しく入れる。フリーランス・通信社・他社配信・読者提供の写真は、利用許諾の範囲(媒体・期間・二次利用の可否)を確認し、UsageTerms に明記する。
  • 肖像権・パブリシティ権。 写り込んだ個人には肖像権がある。報道目的・公共の場・公益性などにより許容される範囲は変わるが、私的な場面、子ども、医療・福祉施設内、被害者・容疑者の家族などは特に慎重に。掲載可否は写真部・デスクと判断する。メタデータのキャプションに、本人が特定される不要な個人情報(住所・勤務先など)を書き込まない。
  • クレジット表記。 日本の紙面・Webでは「撮影者名=社名」「(社名)」「(C) 社名」など媒体ごとの形式がある。配信・転載時にクレジットが落ちないよう、Credit・CopyrightNotice・UsageTerms の3か所に必要表記を入れておく。提供写真・通信社写真は、提供元が指定するクレジットをそのまま使う。
  • 報道写真の取り扱い倫理。 合成・切り貼り・本質を変える加工はしない(明るさ・トリミングなど報道上許容される範囲は自社の写真規程に従う)。やらせ・演出を事実写真として扱わない。撮影日時・場所はカメラの値(EXIF DateTimeOriginal)を真の値とし、キャプションの日時と矛盾させない。災害・事故・遺体・自殺など配慮を要する場面は、社内の取材・掲載ガイドラインに従う。
  • 米国固有の権利表記は置換。 原典の「all-rights-reserved」「AP の州略記」などは、日本の「無断転載禁止」「都道府県・市区町村表記」に置き換えている。Creative Commons は国際的な枠組みのためそのまま利用できる(reference.md 参照)。

実務上のインパクト

埋め込まれたメタデータは、提携先の編集部が写真を見つけ、正しくクレジットを付け、明確な条件のもとで再掲載することを、撮影者に一度も連絡せずに可能にする。これを剥ぎ取れば、同じ写真は出所不明の孤児ファイルになる。


出典・ライセンス(帰属表示)

本スキルは claude-skills-journalism(by Joe Amditis, MIT License, © 2025 Joe Amditis, https://github.com/jamditis/claude-skills-journalism )の journalism-core/photo-metadata を 原典の構成(概観・使用場面・規律・フィールド対応表・一括タグ付け・よくある間違い)に沿って日本語化し、 米国固有の権利表記(all-rights-reserved 等)やAP通信のスタイル・州略記を日本の著作権・肖像権、 クレジット表記、報道写真の取り扱い倫理に再構成したものです。 IPTC/EXIF/XMP の技術仕様や Creative Commons は国際的な枠組みのため原典の内容を踏襲しています。 原典の著作物本文(AP Stylebook 等)は転載していません。原作者の公認・推奨を受けたものではありません。 MIT ライセンス全文は同梱の LICENSE-MIT.txt を参照。

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